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デザイン マネジメント が イノベーション を誘発する

今回は、「イノベーション」と「デザインマネジメント」の関係性についてです。

「デザインマネジメント」について少し復習しますと、デザインを経営の中心に置き、製造から広報、製品、販売方法までを統一させる経営手法のひとつです。

株式会社エムテド 代表取締役 田子 學 氏は、『企画当初の「文脈」を踏襲してデザインが全うされないということは、届けるべきメッセージが発信できていない製品になってしまう。企画当初の意図がきちんと伝わらないと、新しい価値を発信することは不可能である』とデザイン マネジメントの重要性を示唆しています。

だから、製品を作る理由、どのようなデザインにするか、どのような人に使ってもらいたいか、など様々な要素を統一させないと、最終的には、意図がまったく伝わらない、目的が不完全な製品が形になってしまうこととなります。

田子 學 氏の言葉に「新しい価値」というフレーズがあります。これは「イノベーション」のことを定義付けています。

「イノベーション」とは、日本語では「技術革新」と翻訳されてしまいますが、本来の意味で正しくは「人々に新しい価値をもたらす行為」のことを指します。
「イノベーション」の例えとして、よく用いられる iphone が、人の生活を変化させたという事例です。電車の中の過ごし方や、テレビやラジオの利用の仕方、人と人のコミュニケーションの形態の変化など、iphone によって生活に変化(価値の変化)が起こり、新しい価値が生まれました。

今日における「イノベーション」に関する研究がどんどん進み、政府の政策の提言にも「イノベーション」というキーワード(単語)が入るほど、重要なテーマとなっています。

なぜ「イノベーション」なのか!?

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では、なぜ「イノベーション」がこれほど重要視されているかのひとつの理由として、企業(経済)の成長につながるからです。
「イノベーション」によって、新しい市場が誕生し、既存の市場から新たな市場にスライドする際に、イノベーションのトリガーとなった製品は、莫大な利益を生み出すことができます。

なので、多くの企業は、iPhone のような「イノベーション」を起こしうる製品やサービスを作ろうと、躍起になっています。

そこで注目されているのが、「デザイン マネジメント」です。
「イノベーション」と「デザインマネジメント」の関係は、「デザイン マネジメント」によって生まれた企業環境は、「イノベーション」が起こりやすい可能性を秘めているからです。

アメリカの都市社会学者の リチャード・フロリダ 氏 は、「イノベーション」を起こしうる力を「クリエイティビティ」とし、この力を持つ人々(デザイナーや建築家、芸術家や作家、IT関係など)を、「クリエイティブクラス」と命名しました。

フロリダ 氏は「クリエイティブクラス」の人々が、のびのびと活躍している企業が多く集まっている町は、今後発展し、逆にクリエイティブクラスが、肩身の狭い思いをしている企業の多い町は、衰退すると論理的に説明しています。

「デザイン マネジメント」は、「クリエイティブクラス」に属する人たちと共に会社を経営する手法です。
「デザイン マネジメント」の導入は、優秀なデザイナーを引きつけるだけでなく、イノベーションが生まれる可能性を高めることにもつながります。

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