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デザインや経営を考える上で、「サービスデザイン」を再定義する重要性
「サービスデザイン」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
ここ数年、日本では新規事業開発やサービス開発、再構築の際に、デザイン思考・手法が重要であるという認識が定着しつつあります。
「サービスデザイン」はそのデザイン思考をより具体的にビジネスに落とし込むプロセス、と考えるとわかりやすいかもしれません。
・サービスデザインの可能性
「サービスデザイン」は、複雑で多岐にわたるステークホルダーと共創しながら、顧客にとってもサービスを提供する企業にとっても、持続可能で納得度の高い事業開発を可能にするとされています。
長らく「モノ」消費から「コト」消費へ、と言われ、「カーシェアリング」「Airbnb」というような今までにないサービスが注目を集める中、「サービスデザイン」の重要性はますます高まって行くことでしょう。
・サービスを再定義する 最先端の研究事例を日本に
「サービスデザイン」発祥の欧州での先端事例を見ると、政策立案や公共サービスなどにも適用され、その適用範囲もますます広がっていくと考えられます。
現在、イギリスで出版された「サービスデザイン」最新事例の研究論文集の日本語翻訳のための資金をクラウドファンディングで募っているプロジェクトがあります。
https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/1997
この本で取り上げられている内容は多岐にわたり、どれもこれから時代の「デザイン」や「経営」を考える上で示唆に富むものです。
ご興味のある方、ファンディングに参加して世界のサービスの先端の事例に触れてみてはいかがでしょうか。
・書籍『Designing for Service: Key Issues and New Directions 』で扱っているテーマ
・ デザインの取り扱う対象となる領域の拡張
・ デザイン思考が広まる中でのこれからデザイナーの価値
・ 国や地域をまたいだような複雑なサービス
・ エコシステムのためのデザイン
・ サービスデザイン領域への戦略コンサルティング会社の進出
・ サービスデザインと他学問領域(社会学、生物学、テクノロジー…etc)のインタラクション
・ 参加型デザインの限界をいかに超えるか
・ ヘルスケアセクターにおけるサービスデザイン
・ パブリックスペースのサービスデザイン
・ 貧困地域におけるサービスデザイン
・ 政策立案におけるサービスデザイン
・ IoT、AI、自動運転など新たなマーケットにおけるサービスデザイン
・ セカンドエコノミー時代に向けたサービスデザイン
・ サービスデザインとビッグデータ ・コモン(共用)スペースにおいてのサービスデザイン
・ 新しい社会状況において変化する倫理とサービスデザイン
・書籍情報
書名:Designing for Service: Key Issues and New Directions
編集:Daniela Sangiorgi, Alison Prendiville
出版社:Bloomsbury Academic
発行国:イギリス
発行年:2017年
言語:英語
仕様:並製本/258ページ
ジャンル:ノンフィクション(ビジネス)
ISBN:978-1474250139
[プロジェクト企画・運営]
〜言葉や文化の壁を越え、心に響く1冊との出会い〜 サウザンブックス社
- 2017年 11月 15日
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