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「究極なまでにシンプル。デザインに隠されたジウジアーロのこだわりとは?」

外観だけのデザインの美しさだけではない。ジウジアーロの手掛けた自動車デザインはあらゆる側面から計算された究極のシンプル美を象徴するものです。

ジウジアーロは車以外にも多くのプロダクトデザインを手掛けていますが、彼のデザイン美学には一体どのようなものがあるのでしょうか。

今回はジウジアーロのデザイン哲学から「美」について考察してみましょう。

 

・ジョルジェット・ジウジアーロの作品の数々

有名な自動車デザインとしてはフィアットなど他にもフォルクスワーゲン製のものがあります。 ワーゲンの初代「ゴルフ」はジウジアーロによってデザインされたものです。

ジウジアーロはデザインに対してファッションや流行、オシャレだという価値観以外にも利便性や性能を維持・向上できるようなデザイン作りをしています。

美という概念に一工夫、機能性という付加価値を加えています。

より消費者目線に立ったデザインであると言えるでしょう。生活の中に溶け込みながらも、気品があり、繊細な曲線美をうまく表現されてます。

ジウジアーロにはこの他にもう一つのこだわりがあります。

それは彼の価値観でもあります、「人と違ったものを作る」という信念です。

デザインすることにおいて「信念=スピリット」は唯一無二のものを創出させるために必要なエッセンスなのです。

将来的には長く愛され続けるデザインでなければ意味がない。

ワーゲン車も初代からだいぶ形も変わりました。

デザインが長い年月を経て、ジウジアーロのデザイン思想が熟成されたとも言えるでしょう。

 

・織りなす世界観

洗練された造形で気品がある。それがジウジアーロのデザインの魅力です。

ジウジアーロの洗練された美の車の代表作品として「ASA1000GT」があります。

流線型を帯びたようなシャープなライン、余分なものも削ぎ落とした品のあるデザイン。ヨーロッパの車や雑貨、そして服飾や家はシンプルなものが多いですが、ジウジアーロのデザインからは究極なまでのシンプルさを貫いた信念がある。という印象を受けます。

究極の美は、熟成されてより輝くデザインなのです。

本質をついたシンプルは決して飽きがこない、見方を変えれば変えるほど味が出てきます。

 

・デザインの哲学

工業用品の産業化にデザイン哲学を繫げるというのは、ジウジアーロにとっても時代背景を想像するととても貴重な体験であったと思います。

ほとんどの人が美や芸術の分野と工業化、産業化というビジネスの面を切り離して考えてしまう。けれども、その製品に対して2つの側面をうまくマッチさせたところがジウジアーロの凄さであると思います。

芸術はしばしば観賞用のものであり、機能性・利便性は排除されているものがほとんどでした。 絵画を飾る以外の方法で活用している人はいるでしょうか。

ジウジアーロのデザインスキル、特に自動車に関して言えば繊細で気品のある自動車のフォルムを保ちながら、内部構造や燃費など損なわずビジネス的にも大量生産を考慮したデザインを創出したことが、ジウジアーロのバランス感覚のすばらしいところでもあります。

 

 

・自動車デザインの原点

日本の車にももう少し遊び心と言いますか、他人には真似できないような唯一無二の車があればとしばしば感じます。

軽自動車が人気ですが、個人的にはボックスタイプの似たようなデザインばかりが多く見飽きてしまった印象も受けます。

若者の自動車離れも加速するなかで、人気をつなぎ留めるには長く愛されるデザインというもの大切な要素の一つになってくるでしょう。

メイド・イン・ジャパンから100年先も愛される車が現れることを願って。。。

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