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「市場も原点へ回帰する、ヘーゲルに学ぶ事物の螺旋的発展とは?」

都会の慌ただしい雰囲気や、毎日の会社・職場の往復だけになってしまっている生活からのストレスによって心身に何らかの不調を感じている人は少なくありません。

脱サラして地方で農業を始めたり 田舎でゆっくり過ごすのも悪くないな、自給自足に挑戦してみたいとか、ふと考えてみたこと一度はありませんか?

今、地方への移住や働き方改革が何かと話題です。

実はほとんどの時代のトレンドなるものはタイムリープ、ループしている状態にあるのです。 それを発見したのが19世紀のドイツ観念論を代表する哲学者。ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルです。

 

・ヘーゲルが提唱する、螺旋的発展とは?

螺旋階段は、真横から見ると下から上に回りながら着実に登っています。見る視点を真上から見るとどうでしょうか。中心から同心円状に公転しているようにも見えます。

ヘーゲルが提唱した事物の螺旋的発展というのは、ある物事は一通り変化・進化し尽くすと原点に戻るようになっているのです。

つまり、「発展とは、視点を変えれば原点回帰である。」と説いています。

 

・事物の螺旋的発展で未来予知が可能?

昔の主な意思伝達機能は手紙・文でした。(伝書鳩なんかもありました。)そこから人間は電波を発明して電話へと発達しました。そして近年では意思伝達機能が電子メールやSNSに移行しました。順を追っていくと下記の順になります。

文字(手紙)→ 音声(電話)→ 文字(メール)→ 次は …

時代の流れで機能がデジタル化されても、意思伝達の原点はそのまま思想として残り進化を続けています。

もう一つの例として、制服のスカート丈や靴下の丈もそうではないでしょうか。通常のすねあたりの長さであったソックスは一時期、ルーズソックスになりました。そしてそこからニーハイソックスになり、最近ではやっぱり通常の長さが可愛いということで元の長さに戻りました。

また、最近女性のファッション誌でもよく見かけるミモレ丈のスカート。1900年代後半のものがまた流行となってきています。

ものの遷移を見ていくとこのようなものが挙げられます。

 

・ヘーゲルの「事物の螺旋的発展」を経営デザインにどう活かしていくか

常にニーズを追い、新規品開発に邁進するメーカーの方も多いでしょう。けれども、このヘーゲルの事物の螺旋的発展を基準に考えれば、時代の発展とともに新しいものを創出しなければとライバルとの激しい戦いが存在する市場で、コモディティ化(一般化)してしまったサービスの「同質的差別化」を繰り返す考えにとらわれる必要も無くなるかもしれません。

ある経済学者が、「市場の需要と供給の交わるところに均衡価格が生まれ、市場のニーズに合わせて生産量が決まる」と言っています。 最近の考え方ではこれが主流ですが、ヘーゲルの事物の螺旋的発展に照らし合わせて思考することで、市場を新しくデザインしていく可能性が拡がります。

 

・原点回帰で「未来をデザインする」

冒頭で紹介しましたが、最近では脱サラして地方で衣食住に沿った暮らしを理想としている人が増えているようです。これもまたヘーゲルの事物の螺旋的発展に似ているようにも思います。

農業 → 工業 → サービス → IT → 農業 …

1次産業、2次産業、3次産業…    そしてまた1次産業に原点回帰する。

先へ先への目先だけでなく、ときには視点を変えて後ろを振り返り、原点回帰してみるのも未来をデザインすることに繋がる大きなヒントの種になるかもしれませんね。

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